千葉県で金属スクラップヤード等規制条例が2024年4月1日に施行されて、金属スクラップヤードを事業とすることが許可制となりました。
許可の基準として、保管するスクラップの崩落防止を目的とした囲いの設置や、スクラップの高さ制限などが定められており、事業場に現場責任者を設置すること、許可申請を出す前に地域住民への説明会を開くことも事業者に義務づけられています。
既存業者も同じように許可を取る必要があり、2025年3月31日までに許可申請をしなくてはいけません。
まだ1年もあると思うかもしれませんが、この許可申請の前に県との事前協議、住民説明会をする必要があります。
県の説明ではこの事前協議と住民説明会は6ヶ月ほどかかるとのことです。さらに事前協議に必要な書類は2、3日で簡単にできるようなものではありません。ほぼ、許可申請をするときと同様の書類が求めらており、設備の設計書、詳細な作業書、公図、周辺の見取図などスムーズに書類の作成ができたとしても1から2ヶ月ほどかかると想定されます。
他にもこの条例だけでなく、他に関わる法令に適合しているかの確認も必要になってきます。
そうなってくると、今から取り掛かっても来年の3月に申請するにはかなりギリギリです。
さらに許可申請をした後に現地調査があるため、それまでに設備を整えなくては行けません。設備を整えることも時間がかかるので事前協議と同時進行で進めていく必要があります。
今まで事業をやってきたんだから、今更許可申請しろと言われてもと思っているかもしれませんが、無許可で事業を行っていると1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金が課せられる可能性があり、事業をやること自体に大きなリスクとなるので、必ず許可を取得するようにしてください。
千葉県にはヤードが300以上あり、全国最多となっています。一部の悪質な業者によってたびたび、騒音や火災などが問題になってきました。適正に営業されている業者にとっては、迷惑な話ではありますが、条例が施行され、事業を続けるには許可を受けるしかありません。
もちろん、許可の基準を理解して適切に対応していけば許可を受けることは可能です。
ちなみに千葉市と袖ヶ浦市は以前から条例が制定されており、そちらの許可が優先されるので、今回の千葉県の許可は対象外となります。
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