行政書士試験の勉強法①

法律初学が6か月で行政書士試験に合格した勉強方法について解説します。

ここでは勉強を始める前にしたことについて説明します。

あくまで、個人的な内容ですが、参考にしていただければ幸いです。

目標点数を決める

まずは行政書士試験にどこで何点取って合格するかを分析する必要があります。

そこで、各科目の目標点数を決めます。

行政書士試験の合格点

行政書士の合格基準は次のすべてを満たしたものです。

  • 行政書士の業務に関し必要な法令等科目の得点が、満点の50パーセント以上である者
  • 行政書士の業務に関連する一般知識等科目の得点が、満点の40パーセント以上である者
  • 試験全体の得点が、満点の60パーセント以上である者

簡単に言うと行政書士試験は300点満点中180点以上かつ一般知識で6問以上正解できれば合格です。

試験の出題形式、問題数

試験の出題形式は択一、多肢選択、記述となっています。択一は5肢のなかから1つを選ぶもの、多肢選択はア~エに当てはまるものを多肢から選ぶもの、記述は問題に対して40字から45字程度で解答するものです。

出題形式科目問題数配点
択一基礎法学2問8点
憲法5問20点
行政法19問76点
民法9問36点
商法・会社法5問20点
多肢選択憲法1問8点
行政法2問16点
記述行政法1問20点
民法2問40点
択一一般知識14問56点
合計60問300点

目標点数

目標点数を決める場合、記述なしでの合格点になるように設定します。

なぜなら、記述は採点方法がわからないからです。毎年、択一の点数をみて、記述の採点方法を決めていると言われています。毎年合格率が10%前後になるように、択一の点数が全体的に良ければ、厳しめ、択一の点数が全体的に悪ければ、甘めの採点になるようです。

記述の採点は試験を実施してみないとわからないということです。なので、記述抜きで合格点を目指します。

目標点数の設定例は次のとおりです。

出題形式科目目標数配点
択一基礎法学1問/2問中4点
憲法3問/5問中12点
行政法17問/19問中68点
民法6問/9問中36点
商法・会社法2問/5問中8点
多肢選択憲法1問4点
行政法2問12点
択一一般知識9問/14問36点
合計180点

もちろんあくまで目安ですが、これを決めておくとどこを重点的に勉強する必要があるかよくわかると思います。

1日の目標を決める

最初に1日の目標を決めました。目標と言ってもただ、1日平均5時間勉強することに決めただけです。

もちろん6か月間、毎日5時間勉強したかというと、そうではありませんでした。

在宅ですが仕事もしていたので、勉強時間があまり取れない日もありましたし、勉強に疲れてモチベーションを保てなくなったときは、息抜きの日を作って、その日は勉強しないことにしていました。

ただ、1日の目標を作っておくと、毎日達成しているか、達成していないかがわかるので、1週間の目標や1か月の目標を作るより達成しやすいので、気持ちが折れないと思います。

1週間の勉強スケジュールを決める

行政書士試験は範囲が広いので、曜日によって、勉強科目を分けていました。同じ科目を続けていると、どうしても飽きてしまったり、科目によって好き嫌いができるので、嫌いなものを後回しにしないようにしました。

具体的には次のようにしました。

  • 月曜日:民法
  • 火曜日:行政法
  • 水曜日:憲法
  • 木曜日:民法
  • 金曜日:行政法
  • 土曜日:商法・会社法
  • 日曜日:勉強が足りないところや模試、一般知識

民法と行政法は範囲が広く、配点も高いので、その分勉強量を増やすため週2日に設定しました。

購入したテキストや問題集

テキスト(別冊六法がついているもの)、過去問(10年分が載っているもの)、市販の3回分模試+昨年の試験問題、記述式問題集を購入しました。

すべて予備校が市販しているものです。

ちなみにテキストは伊藤塾、過去問はLECのウォーク問、記述式はLEC、模試はTACのものを購入しました。

ただ、過去問とテキストは同じ会社のものを買えばよかったと勉強しながら思いました。なぜなら、過去問は間違えたとき、テキストの何ページを見ればわかるようになっているからです。違う会社にしてしまったので、過去問で間違えて、テキストで確認するときに時間がかかってしまいました。

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