行政書士試験の勉強法②

ここでは私が実際におこなった、月ごとの具体的な勉強方法について説明します。

あくまで個人的な方法です。少しでも参考になれば幸いです。

6月~7月

最初に過去問を見ても全くわからないので、まずはYouTubeでの講義動画を見ました。講義動画は個人の方や各予備校がお試しで出しているものを見ました。

講義を見たら、その内容の部分の過去問をやりました。もちろん1回講義を聞いて過去問をしたところで、理解できるわけもなく、過去問1回目の正答率は10%ぐらいだったと思います。

しかし、間違えたところは、解答の説明をよく読んで、それでもわからなければ、必ずテキストで確認するようにしていました。

このとき重要なのが、選択肢のひとつひとつを理解するということです。答えだけわかれば良いというわけではなく、すべての肢のどこが間違えていて、どこが正しいかを理解するように努めてました。

2か月間はこれをただただ繰り返していました。

2か月経ったころには過去問の正答率も70%ぐらいになっていたと思います。

8月

過去問をひたすら解きます。

勉強に飽きてくるころです。かなりストレスもたまっていました。

過去問をやりたくないときは、YouTubeでフォーサイトのeライブスタディというものを見ていました。

1時間~1時間30分ぐらいの時間で、10問から15問ぐらいの問題を出してくれます。問題ごとに解説もしてくれるので、勉強時間もつぶれるし勉強した気になるのでおすすめです。

8月の終わりごろに市販模試についている昨年の試験問題を3時間はかってやってみました。

結果はさんざんでした。すべて過去問に載っている問題のはずなのに、半分ぐらいしか正解できませんでした。

しかし、この結果をみて、ある程度できているつもりになっていたので、かなり凹みましたが、このことによって、またやる気を取り戻しました。

なので、勉強が思うように進まなくなったり、自分でだいぶ覚えてきたと思ったときは模試をすることをおすすめします。

9月

過去問(間違えたところを中心に解く)+条文素読を始めました。条文素読は行政法、民法です。

行政法、民法の素読はかなり効果的です。なぜならば、行政法、民法は記述があり、記述の解答が条文の内容を書かせることが多いからです。

条文であいまいな部分があると、記述の点数に結びついてきません。この時点ではまだ記述の問題集はしなくて良いですが、条文の細かい内容まで覚えていくと良いです。

記述は全体の2割の点数を占めます。部分点もあり、捨てるわけにもいきません。行政法、民法の条文は似たような内容も多く、違いを確実に覚えるためにも条文素読はとても重要です。

憲法では判例が良く出ます。過去問で出てきていない判例でもテキストに載っている判例の内容は覚えましょう。特に違憲判決が出たものや、直近の判例については、確実に覚えるようにしてください。

10月

ついに追い込みの時期です。

毎週日曜日は模試をやりました。そして模試の解答もすべて確認するようにしました。

市販の模試だけでは足りないので、予備校の模試を3つの予備校から購入して、自宅で行いました。

特に予備校模試は本試験に近い難易度で作成しているところが多く、過去の経験や傾向をもとに問題を作成しているので、自分がいまどれぐらいできているか確認するためにはとても良いです。

模試で合格点を超えないからといって、落ち込む必要はありません。

模試は点数を重視するものでなく、自分が間違えたところ、苦手とするところを確認するためのものです。間違えたところを確実に覚えるようにしてください。

10月ごろから記述式の問題集を解き始めました。正直、記述式はとても難しいです。解けなくてあたりまえぐらいの気持ちでやってください。だんだんとどのように書けばよいかわかってきます。

記述式は解答の書き方に慣れることが大事です。少しでもわかるところを記載し、部分点を取っていくことが重要です。

11月

試験までの2週間は自分の苦手分野。条文素読を中心にやっていきます。条文は直前が一番覚えられます。

また、各予備校がYoutubeに一般知識の講義動画を上げるようになるので、それを1回見ておくと良いでしょう。正直一般知識は勉強しようがありません。なにがでるか、範囲の特定も難しいです。

しいて言えば、情報通信・個人情報保護の分野は目を通しておくとよいかと思います。あとは文章題3問は確実に得点できるように、模試等で確認してください。

一般知識は足きりがありますが、実はよく問題の内容をよめば、答えられる問題もあります。試験時にわからないと言って投げだすのではなく、問題をきちんと把握するようにしてください。

試験当日

ここまできたら、悔いのないように、絶対受かると自信をもって試験に臨んでください。

試験中は全く分からない問題も出てきます。そうゆうときは焦らず、その問題は飛ばしましょう。

そこに時間をかけるだけ無駄です。試験は時間との勝負です。

わからない問題がでてきても焦らないように心を落ち着かせましょう。

全体の6割取れれば合格できるので、何問かわからない問題が合っても、合否に影響しません。むしろ、そこであせれば焦るほど、わかるはずの問題も解けなくなってしまいます。

できる限り自分で心を落ちつかせて試験に臨んでください。

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