行政書士開業時にいくらかかる?

行政書士の試験に合格していざ開業しようと考えたときにいったいいくらかかるのでしょうか。

今回は開業資金について考えています。

行政書士の登録にかかる費用

行政書士の登録をするときに行政書士会へ登録料を支払う必要があります。

都道府県の行政書士会によって金額は違いますが、だいたい20万円~40万円ぐらいかかります。

例として千葉県行政書士会で登録するときに費用をご紹介します。

内訳はつぎのとおりです。

  • 登録免許税 30,000円(収入印紙)
  • 登録申請手数料 25,000円
  • 入会金 250,000円
  • 会費(1年分) 54,000円
  • バッチ 3,000円
  • その他 1,100円

千葉県行政書士会では登録するために333,100円必要です。

会費は次の4月までの分を先に支払います。なので入会月によって変動します。

入会金や会費は都道府県によってばらつきがあります。

開業する事務所の住所の都道府県の行政書士会に登録する必要があるので、事前に確認すると良いでしょう。

備品の購入

行政書士の登録申請をした後に、支部長の面談があります。そのときに事務所の確認があるので、支部長面談までにある程度備品をそろえていなくてはいけません。

事務所に必要な備品の内容は各都道府県の行政書士登録要項に記載してあります。

最低限必要な備品は次のとおりです。

  • 事務机、椅子
  • 応接セット
  • パソコン
  • 金庫
  • 書類収納棚

これらをすべて新調するとするとやはり30万程度はかかるのではないでしょうか。

もちろんすでにあるものは新しく購入する必要はないですが、応接用のテーブル、椅子がもともとあるという方は少ないのではないでしょうか。

電話も必要ですが、固定電話に限らず携帯電話でも大丈夫なので、費用を抑えることを考えると無理に固定電話を設置する必要はないと思います。

事務所の家賃

自宅開業であれば家賃の支払いはないですが、事務所を新しくかまえるという方は家賃が発生します。

ただし、開業してすぐに仕事が殺到するということはないと思うので、仕事が軌道にのるまでは自宅で開業して、ある程度収入が安定したら事務所を借りるという方が多いようです。

ただし、自宅開業すると自宅の住所が行政書士会のホームページに掲載されていまうので、自宅の住所が知られるのが嫌だという方は事務所を借りるしかないです。

事務所を新しく借りるとなるとかなりの費用が必要になります。

生活費

副業として行政書士の開業をするという方は生活費を考える必要はないと思いますが、行政書士だけで生活しようという方は生活費を考える必要があります。

特に行政書士は登録してすぐに生活できるぐらい稼げるという方はまれで、だんたんと仕事が増えてくるという方が多いので、半年から1年ぐらいの生活資金を事前に準備しておいたほうが良いと思います。

最近は最初から行政書士だけで生計を立てるという方よりは、副業として行政書士の仕事を始めて、ある程度収入が安定してきたら、行政書士だけで生計を立てるという方のほうが多い気がします。

まとめ

行政書士を開業するためには登録、備品の購入だけで50万~60万円程度費用が必要となります。

また、事務所を借りる場合や行政書士だけで生計を立てる場合は生活費も必要になってくるので、開業前にかなりの資金を用意しておく必要があります。

いかがでしょうか。行政書士開業には必要以上に資金が必要なことがわかっていただけたかと思います。

今回は行政書士開業時に必要な費用についてご紹介しました。

開業時には余裕を持った資金の準備をしましょう。

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